ものごとを理解しない人がいますよね。
つまり、いくら話しても分からない人・・
話を聞かない人ですね。
一方、少し話せば、すぐに理解して、しかも、行動する人・・・
いますよね。
この違いって何だろう?
と思っていたところ、随分前に、バカの壁という本を読んだことを思い出したのです。
バカの壁はバカと賢い人を分ける壁のことです。
このバカの壁があるので、理解しない・・・つまり、人の話には聞く耳を持たなくなるんですね。
その結果、生きていく過程で何の変化も無く、昨日の自分が今日の自分という人生を送ってしまうことがあります。
でも、このバカの壁を乗り越える人はどうでしょう?
人の話をしっかりと聞いて、自分に取り込む・・・それは、見地が広がり、その結果、人生をも変えてしまう素晴らしい道を歩むことになると思います。
ということで、今回の記事は、バカの壁の存在についてシェアしたいと思います。
バカの壁という本は、著書:養老孟司さんです。
そして、発売当時、2003年に419万部売れたというベストセラーで、養老孟司 さんは医学者であり解剖学者です。
この本に興味がある方は下記をご覧ください。
自分の知らない世界を知ろうとしないバカな壁
例えば、人に「こうすれば絶対いいよ」と、話せば理解すると思っている人・・いますよね。
つまり、「話せばわかる」・・・一生懸命誠意を尽くして話せば通じるはずだという考えです。
ところが、バカの壁がある限り、聞く耳をもたない・・・理解しないのです。
もっと、分かりやすくいうと、自分の知らない世界は一切知ろうとしない人ですね。
このような人はバカの壁がそびえ立っていて、その壁を乗り越えられないのです。
その反面、先程、述べたように、自分が知らないことでも、興味を持って知ろうとする人はバカの壁が存在しないのか?壁が低いのか?
何でも受け入れて自分のものにするので、バカの壁を持たない・・・つまり、賢い人だと言えるのです。
そこで、賢い人の定義ですが、自分の知識や経験で人生を切り開いていける人のことです。
つまり・・・
知識を得るには人の話を聞く(インプット)
↓
得た知識にもとずいて行動する(アウトプット)
↓
行動したことの結果が出る
↓
失敗だったら、原因を追求して改善してトライする
↓
経験を積むことで向上する
↓
願望が実現する
このような経路になりますが、最初のインプットは自分の知識となる材料を常に脳のアンテナに張りめぐらせて吸収しようとすることが大切です。
では、次にバカな壁を持っている人の特徴を紹介しますね。
バカの壁をもっている人の特徴
バカな人にはバカという壁がそびえているので、その壁が考えや行動を遮断しています。
考えてみれば、バカの方が楽だと思うのですが・・・
というのは、何も考える必要が無いからです。
そこで、本に書かれていた例を紹介しますね。
バカの壁の持ち主は3つのことを信じている
それは・・・
- 分かった気になっている
- 自分の個性を大切にする
- 答えは一つだけだと信じている(一元論)
分かった気になっている
バカな人は、聞いたことがある・・など、ある程度の知識だけで理解したと思うのです。
それは、聞いたことがあるだけで知識に組み込まれたということを勘違いしているのです。
つまり、自分に興味がないことについては、バカの壁があるので、それを乗り越えることが出来なくなってシャットアウトするということですね。
養老先生の本では、大学の授業を例にしています。
それは、男子学生と女子学生に妊娠についてのビデオ講義をしたところ、女子学生は興味を抱いて勉強になったと感じています。
その理由は、将来、結婚して妊娠するのでしっかりと理解しておこうという意識が働くからです。
しかし、男子学生は、男なので、そんなこと知っていても何も得ることができないと感じたということです。
つまり、自分に興味の無い情報は遮断するということです。
これがバカの壁ですが、少しの情報で分かった気になる人は、真実を求める能力などは、ほとんどなく、上辺だけの情報で判断しがちになります。
その結果、目標を決めて行動しても、失敗してしまうということになるんですね。
個性を大切にする
俺の個性を活かして実業家になる!
俺だけの味・・・
このように、個性を大切にして生きている人・・・いますよね。
そこで、個性の意味を考えてみると・・・
そもそも、個性というものは、人との違いですよね。
そして、個性があるから、成功したんだ、とよく言われますが、養老先生は、決してそうとは思わないと述べています。
というのは、個性は自分だけのものではなく、多くの人が理解できる個性を持つことが本当の個性だからだそうです。
俺は個性があるから、人とは違う・・・人は理解できないだろう・・・
このように偏った個性を大切にしている人は個性というバカの壁がそびえ立っているということです。
それよりも、人の気持ちを考えることだそうです。
人の気持ちを考えると、生き方の答を見つけることが出来るからです。
その、答えを見つけたときに、俺の個性は単なる思い込みであった・・・とか、自慢でしかなかったことに気づくのです。
さらに、個性は時間が経つことによって、脳の思考が変化するので、個性も変化することになります。
つまり、そんな曖昧な個性を大切にすることなんてバカの考えに他ならないと養老先生は述べています。
答えは一つだけだと信じている
これは、学校教育が影響しているように思います。
そして、テレビでのクイズ番組ですね。
学力テストやクイズの答えは1つです。
この答えが1つということを何ごとにも同じだと誤解して人生を送っている人がいます。
つまり、正解は唯一だ・・・正解主義ですね。
そこで、養老先生が、大学の授業で2つの大きさの違う頭蓋骨を見せて違いを学生に求めました。
すると、ある学生はこっちの方があっちのよりも小さいです。
このような答を出したので、養老先生は唖然としたのです。
つまり、先生は違いということは特徴を発見してその理由を求めていたのです。
大きさの違いなどは、小学生でも見ると分かるレベルです。
例えば、こっちが小さいので、女性の頭蓋骨・・・
こっちは、脳にあたる部分が後ろに大きくなっているので、知識力の違いでは・・・
などの答えを知りたかったのです。
これも、答えは1つだけだと信じているので、形だけの違いしか見当たらなかったように思います。
何ごとでも答えは多く存在することを理解していれば、そして、裏付ける理由を導き出す思考力や想像力があればバカの壁を超えられたように思うのです。
さらに、答えが1つという考えですが・・
例えば、宗教ですね。
神は唯一だと教えを唱えています。
これも、自分の宗教が唯一で正解だと信じているんですね。
なので、それに刃向かう人がいたら間違っていると解釈します。
この違いが争いに発展したりします。
バカの壁を作り出す、答えは1つだけだということはとっても危険だと思います。
まとめ
今回はバカの壁という本からのレビューと私の感想を紹介しました。
バカの壁を乗り越えるには・・・
何でも興味を示す → 人との繋がりや知識が増える → 応用力・行動力が身につく → 今までとは違った人生が生まれる → 願望が実現して幸福になる
これは、何でも興味を持つことで、幸福につながる未来を手に入れることができるということです。
興味がないので情報を遮断すると、その時点で終わってしまいます。
ところが、興味を持つということは、物事の本質が見えてくるので、理解力が備わり、それを活かす行動力が高まるということです。
ということは、遮断した人生とは、まったく違った人生になるということです。
そういえば、昔、私が住んでいた近所に賢いおじさんというニックネームの人がいたことを思い出しました。
そのおじさんは、何でも知っているのです。
なので、分からないことがあれば、そのおじさんに相談しに行く人は多くいたのですね。
そして、そのおじさんは、いろんな会社を経営していて、知らないことなど無いという凄い人でした。
このような人のことをバカの壁など存在しない人だと思います。
というのは、何でも興味を持つんですね。
小学生の私を見て、学校のこと、友達のこと・・・
何が面白いのか?
など、興味をもって聞いてきます。
つまり、何でも興味を持ってインプットします。
そして、そのインプットした情報を仕事や人とのコミュニケーションに活かしているように思います。
このバカな壁を乗り越える人は、高い学歴の持ち主であるとか、IQが高いなど、そんなことなど全然関係無いのです。
たとえ、東京大学卒であっても、国会議員の幹事長をしているからと言ってもバカの壁は必ず存在しているのです。
つまり、すべての人にバカな壁があるということです。
ただ、バカな壁を自由に乗り越えることができれば人生は変わるということです。
人生は、ラッキーなことが起こったり、また、失敗もありますが、後で必ず好転します。
ただし、バカの壁を乗り越える能力があればの話です。
ということですが、それには、まず、何でも興味をもつことですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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