いつも癒やしを与えてくれる犬・・・
見ているだけで、凄く可愛くて、嫌なことを忘れさせてくれる・・・
また、犬の方から私たちに気遣ってくれているようですね・・・
ところで、あなたには愛犬・・いますか?
私はもう6年ほど前に亡くなったミックス犬の「ハナ」・・・忘れられないですね。
ハナと過ごした、15年間、ずっと私たち家族を愛してくれていたのです。
ハナのことを思い出すと涙がでてきますね。
・・・
ということで、今日は、犬の親戚であるオオカミの習性から犬のことを学んでみようと思います。
オオカミと犬
まず、オオカミ(オオカミ)を思い浮かべて下さい。
あまり良くないイメージを持っていませんか。
「送りオオカミ」とか・・・
「うろたえる」を漢字で書くと「狼狽える」です。
そして、
「一匹狼」・・・
「狼に衣」オオカミにコロモ → 表面は慈悲深そうにしていて、内心は凶悪
「狼弾き」オオカミハジキ → オオカミが近づけないようにした垣
などオオカミは怖い、そして、不吉というイメージがありますよね。
そこで、極めつけは「赤ずきん」(赤ずきんちゃん)ですね。
「赤ずきん」という童話が作られてから、多くのオオカミが狩られて減少していったようです。
このようにオオカミという動物は人間に恐れられていたようですが、私たちが愛している犬もオオカミの仲間なんですね。
それは、オオカミと犬のDNAの違いをみると、0.2%しか無いそうです。
そういえば、救急車が通ると遠吠えをしたり、知らない人が我が家に近づいて来ると吠えますね。
また、家の中で家族として飼っていると、その家族のリーダーに服従したり、自分よりも下だと格付けしたり・・・
このように犬は、オオカミの習性を受けついだまま生活しているのです。
そして、オオカミと犬のことを調べてみると、古代のことですが、人間がオオカミを家畜として飼っていて、それが犬に進化したと言われています。
いずれにしても、犬は私たち人間が大好きだと思っていますが、どうやら、集団生活という場の役割をしっかりと守っているに過ぎないのです。
オオカミには位がある
先程述べたように犬は集団生活という場の役割をしっかりと守っているということですが、これはオオカミの位という順位を引き継いでいるのです。
その位とは下記の順位で名付けられています。
- アルファ(リーダー)
- ベータ
- シグマ
- オメガ
アルファは群れのトップです。
そして、ベータはその下の位で2〜3頭います。
シグマはベータの下で数頭存在しています。
さらに、オメガは最下位ですが、幼いオオカミで下っ端というイメージです。
このオオカミの群れ社会は私たちとよく似ていますね。
会社だったら、社長がいて、専務、部長、課長、そして、社員という仕組みです。
ただ、オオカミはリーダーであるアルファの命令で行動していないようです。
それぞれ、自分の役割を遂行しているだけです。
それは、「主従関係」ではなく、「信頼関係」で動いているのです。
アルファと一緒に群れていれば、ベータやシグマ、オメガは獲物のおこぼれをいただけるということです。
なので、どちらかというと損得勘定で信頼して群れになっているようですね。
例えば、アルファが獲物を仕留めますが、そのアルファに知らせる役目をするのが、ベータであったりシグマです。
特に、ベータは感がよく働き、懐きやすい性格をもっていることが多く、それを活かして獲物の匂いを鋭く察知したりして偵察する能力が長けているのです。
そこで、ペットショップで犬が慣れなれしくあなたに近づいてくれば・・・
あなたは、「このワンちゃん私が好きみたい」と思ったりしますが、これは勘違いですね。
犬は初対面で人に愛想を振る行為は、偵察をしているのです。
但し、一旦ペットとして飼った時に愛想を振る行為は何かを求めているサインになります。
オオカミの順位はどうして決まるの?
オオカミのリーダー格である、アルファやベータなど、順位が決まるのはどこで決まるのか?
これは、生まれた時、母親のオオカミのおっぱいを吸う位置で決まるそうです。
概ね、オオカミのおっぱいは9〜10個あるそうですが、アルファになるオオカミはその9〜10個のおっぱいの真ん中(中心部)に吸い付いています。
その理由は、おっぱいの真ん中がいちばん母乳の出が良いからです。
ということは、他のオオカミの赤ちゃんと争って母乳がよく出る乳首を占領する行動力があるからですね。
当然、母乳を多く摂ると他のオオカミよりも成長が早い・・・つまり、リーダーになる資格が与えられるということです。
そして、オオカミの親もアルファとして扱ってゆきます。
このように生まれた時に群れの順位が決められて行くということですが、犬でも同じことが言えます。
私がハナを選んだのも、興味深く私に近づいて来たからです。
それは、3匹の犬が生まれたので、1匹差し上げますという情報を得たのです。
そして、そのお家に訪問して3匹の子犬を観察していると、なぜか、私に興味があるのか私の匂いをかく仕草をしたのです。
そこで、すぐに「このワンちゃんにします。」と決めました。
ということは、ハナは、アルファじゃなく下の格付けの犬だったのですね。
でも、順位を守って一緒に生活してくれたので大満足です。
ただ、ハナは私がリーダーとは思っていませんでした。
リーダーは私の嫁さんの方で私はベータぐらいだと思います。
というのは、ハナは私に反抗しないので、私よりも位が下・・・シグマの地位だと思っていたようです。
オオカミが犬に進化したのはオメガ
先程述べたように、古代ではオオカミを家畜として飼ったことが犬に進化したと言われていますが、これは、群れの最下位であるオメガを家畜に適用したと推測されます。
オオカミの社会は順位が決まっている・・・つまり、獲物を真っ先に食べるのはリーダーのアルファです。
アルファは獲物の内蔵の美味しいところを食べます。
そして、次の位のベータはアルファが食べ残した内蔵や首、背骨などを食べます。
さらに、シグマは残った部位ですね。
最後のオメガは残った部位・・・つまり、獲物の足の部分などで、美味しい部位を食べることが出来ないのです。
その結果、一匹狼という言葉が生まれたようですね。
つまり、群れで暮らさないオオカミになったのです。
そこで、人間がオオカミを家畜として飼い出したということですが、オオカミは人間と一緒にいると、危険な狩りをしなくて済むこと。
人間になつく仕草をするだけで、美味しいものを与えられるからですね。
これがオオカミにとって幸せを感じ始めるきっかけになったのです。
そして、長い時を超えることによって、オオカミは犬に進化出来たのです。
これを考えると、負け組が勝利を得たと言ってもいいと思います。
今でも、オオカミは群れで獲物を仕留める生活をして生き延びていますが、冒頭で述べたように人間がオオカミを毛嫌いをして狩られる運命になったということです。
そして、原因は「赤ずきん」ですね。
「赤ずきん」という童話は世界中に広まったことによって、オオカミを狩られる運命になったのです。
それには、オオカミの毛皮目的もありますがオオカミは悪いイメージが拍車を掛けたのです。
ちなみに、カザフスタンでは、オオカミ1頭仕留めると今でも40ドルの賞金が出る・・・
このように、今もオオカミは悪いイメージが残っているようですね。
でも、あなたのワンちゃんもオオカミの仲間なんですよね。
まとめ
犬はオオカミの習性を引き継いて私たちと生活しています。
でも、私は犬は人間が好きだというDNAが組み込まれているように思います。
そして、私たちを守ってくれるのです。
その一つは不審者が我が家へ近づくと、やたらと吠えて私たちに知らせてくれますよね。
でも、不審者ではなく私たちの知り合いだと知ると何も無かったように静かになります。
これをみると、犬は人間が好きなんだと感じるのです。
たとえ、犬は集団生活という場の役割をしっかりと守っているだけだと言っても、犬の仕草や態度を見ていると「人間が好きなんだ」と感じるのです。
あなたはどう思いますか?
今回の記事は下記を参考にさせていただきました。
オオカミの群れと暮らした男 (日本語) 単行本
ショーン エリス (著), ペニー ジューノ (著), 小牟田 康彦 (翻訳)
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