最終更新2020年12月30日(最後に追記あり)
今回は、シリコンゴム素材に色をつけることが出来るのか?
色々、調べてみた結果、シリコン素材は着色はできないようですが、染色(染める)ことは出来るという情報を得ました。
そこで、実際、私が試した手順を紹介したいと思います。
それで、なぜ、シリコンゴムなのか?
ということですが、私はメガネのチェーンとしてシリコンチューブを使っています。
メガネのつるの先端にシリコンチューブを差し込んで適当な長さでカットして使えるし、紐とは違って絡みが無いので、一時的にメガネが必要なときは、このシリコンチューブがいちばん適しているんです。
でも、ホームセンターなどで売っているシリコンチューブは透明です。
透明は、なぜか、医療で使うカテーテルのイメージがあるので、黒に染めることが出来れば・・
と考えて染めてみることにしたのです。
コールダイオールでシリコンゴムを染める
まず、シリコンという素材はどういう染め粉を使えば良いのか?
そこで私は、桂家の、みやこ染で「コールダイオール」という商品を使うことにしました。
コールダイオールは30℃以上の湯で簡単に染まります。
お値段は定価550円で28色も揃っています。
ただ、コールダイオールが染まるものは・・・
綿・麻・レーヨン・キュプラ・ビニロンは良く染まり、絹・ウール・ナイロン・ポリウレタンは淡く染まりますが、防水加工された繊維や、ポリエステル・アクリル・アセテートは染まりにくく向いていません。ポリエステル・アクリル・アセテートは染まりにくく向いていません。
と記載してあるので、シリコンは染まっても薄く染まる程度だと思っていました。
でも、実際やってみると・・・
バリバリに真っ黒に染まりました!
では、染める手順を紹介しますね。
まず、どのように染まったのか?
先に結論を言うと、上記の画像をご覧ください。
完璧に黒く染まっているでしょ。
ちなみに、染まったシリコンチューブの先端をハサミで切り落としてみました。
むら無く染まっていますよね。
では、どのように染めて行くのかの手順を紹介しますね・
シリコン素材をコールダイオールで染める手順
下記の順番で染めてゆきます。
- クールダイオールをボトルの¼ぐらいボールに入れる
- 30℃以上の湯をボールに300CCぐらい入れてかき混ぜる
- かき混ぜた染液をシリコン素材を染める器に移す
- 塩を小スプーンの半分ぐらい入れる
- シリコン素材を入れて、すべて浸かる程度の湯を入れる
- 80℃ぐらいに熱して湯気が出る程度で電熱を切る
- そのまま40分ぐらい放置する
上記の手順で染めてゆきますが、300CCは適当です。
入れたクールダイオールが湯で満遍なく溶けることがポイントです。
それから、「80℃ぐらい」及び「そのまま40分ぐらい放置」と述べていますが、これも適当です。
コールダイオールは30℃以上のお湯で染めると記載されていますが、私は完璧に真っ黒に染めたいので 80℃ぐらい湯温度を上げました。
このように、臨機応変にやってみれば、問題無く染まりますよ。
ただ、1回染ではなく、2回染をすれば、さらに濃く染まりますね。
2回染は素材はそのままで、伝熱のスイッチを入れて、湯気がたってきたらスイッチを切ります。
そして、30分ぐらい浸して放置します。
このように、2回染をすれば濃くなります。
もちろん、薄く染めるにはシリコンを浸す時間を短めにします。
それには、何度か、引き上げて色を確認することをおすすめします。
コールダイオールにご興味がある方は下記から購入出来ます。
桂屋ファイングッズ みやこ染 低温染色 コールダイオール ECO Col.70 エメラルドグリン
まとめ
シリコンゴム素材を染めるというテーマで紹介しました。
今回は、「コールダイオール」を使用しましたが、高温で染めるコールダイホットやSDNという染料も販売しています。
どれが、いいのか?
は試していないので分かりませんが、どれも、同じような気がします。
とにかく、やってみるのが正解ですね。
それから、シリコンといえば、スマホのケースの素材が売られていますよね。
シリコンケースはスマホを落としたとき、素材がゴムなのでショックを和らげる特徴があります。
でも、使っていると黄ばんだりするので、古くなったらコールダイオールで染めてみるのもいいかも知れません。
ということで、シリコンゴムを染めるというテーマで紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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追記(2020.12.30)
シリコンゴム素材を染めることは出来ましたが、約5ヶ月で色落ちしました。
色落ちの原因は紫外線なのか、使用による擦れ(摩耗)なのか分かりません。
というのは、ストック分として、同じように染めたシリコンゴムを机の引き出しに入れておいたのですが、それは、全く色落ちが見られなかったのです。
ということで、シリコン素材を染めることは可能ですが次第に色落ちが生じるということです。