今は昔と違って、楽器の練習はPCやiPadで出来てしまうんですね。
そう言えば、以前、Simply Pianoというアプリを紹介しましたが、そのSimply Pianoと同じように、譜面上で音符ガイドがメトロノームの速さにしたがって、右に移動してゆくので、楽器の練習になるということです。
分かりやすく言うと・・今、曲の2小節目の2拍目の4分音符にガイドがあるとすると、その音が鳴っているので一目瞭然です。
ギターとかピアノとか、管楽器など、どんな楽器でもPCやiPadの画面を見ながら目で見て音で感覚をとらえて練習すれば楽器の上達は意外と早く出来ますね。
そこで、今回紹介するのは、musescore(ミューズスコア)というアプリです。
musescoreをどのように使えば楽器の練習になるのか?
ここを述べてゆきたいと思います。
- musescoreというアプリ
- iPadでmusescoreを使う
- musescoreのPC版で楽曲作成
- musescore.comにアカウントを作成する
- musescore.comに曲をアップロードする
- iPadのmusescoreを起動させる
- まとめ
musescoreというアプリ
まず、「musescore」は、PC(MAC/Win)とiPad(IOS)、iPhone(IOS),
Androidで使うことが出来ます。
もちろん、無料ですが、iPadなど、IOS版は機能制限があります。
でも、ある程度使えるし、有料版にアップしても、年間3000円なので、月/250円
の月謝は安いと思いますよ。
まずは、PC版の無料ダウンロードから・・
今回はダウンロードの詳細はカットさせていただきます。
というのは、クリックして流れに沿ってやってゆくだけなので難しくないからです。
musescoreの使い方
musescoreは五線譜に音符を入力すれば、音を鳴らすことが出来ます。
そして、コードを入力すると、そのコード(和音)が鳴ります。
もちろん、メトロノームの速さ通りに鳴ってくれるので、曲の旋律(メロディー)を覚えることもできますし、コードだけを入れると、コードだけ鳴ってくれます。
ということは、曲のテーマ演奏の練習が出来ます。
さらに、アドリブの練習も出来るのです。
つまり、musescoreを使えば、マイナスワン(カラオケ)が出来てしまうということです。
もちろん、コードを無音にして、メロディーだけにすれば、バッキングの練習も出来ます。
これだけのことができれば、音楽教室に通う必要など無いと思いませんか。
ただし、練習するという習慣づけが必要ですね・・・
iPadでmusescoreを使う
まず、楽器の練習であなたが練習したい曲をiPadのmusescoreに入れる方法を紹介しますね。
用意するものは・・・
1)musescore PC版をダウンロード
2)musescore ios版をiPad(iPhone)にダウンロード
https://www.apple.com/jp/app-store/
(app-storeでmusescoreを検索してダウンロードする。)
3)musescore.comに会員登録する(無料)
この3項目を行います。
そこで、なぜ、musescoreのPC版とios版、この2つをダウンロードしなければならないのか?
疑問をもちますよね。
それは、今の時点では、musescore ios版からの曲のインポートは出来ないからです。
なので、まず、musescoreのPC版に楽曲を入れて、musescore.comにアップロードします。
そして、iPad(musescore ios版)へ移行するという手順で行います。
まとめると・・・
musescoreのPC版:楽曲作成
↓
musescore.com:楽曲をアップロード
↓
iPad(musescore ios版)へ移行
このようにします。
musescoreのiPad版( ios)はローカル環境で使える
私が、musescoreのiPad版をおすすめする理由は、ローカル環境で練習することが出来るからです。
つまり、ネット接続をする必要が無いので、スタジオで練習したり、カラオケ店で練習することが出来ます。
さらに、サックスやトランペットなど、思いっきり演奏したい方は、車で山奥に出かけて誰もいない環境で楽器練習が出来るということです。
これが、iPad版のmusescoreの大きなメリットですね。
楽曲をiPadに保存すれば、ネット接続なしで使えるということです。
では、PC版で曲の作り方から説明しますね。
musescoreのPC版で楽曲作成
musescoreの操作方法ですが、凄く機能が多いので、基本になる部分は下記のYou Tubeを参考にしてください。
上記の動画は#1から#50までありますので、全機能を習得するには参考になります。
ただし、バージョンの違いがありますが、ほぼ同じです。
musescoreに音符を入力する
まず、musescoreに音符の入力をします。
ダウンロードすると、musescoreのアイコンが表示されるのでクリックして開き、表示された楽曲の設定をします。
すると、五線譜が表示するので1小節から音符入力をします。
音符の入力は①キーボードの「N」を押す
そうすると、②入力する部分がブルー表示される。
③上の音符をクリックしてカーソルを降ろしてゆくと音とともに音符も下がってくるので、五線譜におきたい音符を決めてクリックします。
そして、「N」を押して戻します。
このようにして、音符の入力をしてゆきます。
譜表の折返しを4小節に設定
それから、五線譜の行を4小節にしたい場合は譜表の折返しを4小節に設定します。
設定方法は、上部メニューの①フォーマットから②譜表の折返しを追加を選び、③譜表の折返しを4小節にします。
musescoreにコードを入れる
では、次はmusescoreにコードを入れる方法を紹介します。
コードの入力は入れたい音符や休符、①クリック選択して、「command」と「k」
Winの場合は「ctrl」と「k」を押します。
そうすると、③コード入力を示す枠が出来るので、コードを入れます。
例えば、「Dマイナー7」だったら、「d」と「-」マイナス文字と「7」数字の7を押すと表示されます。
このようにして、曲が出来上がると次は保存をします。
曲を保存する
出来上がった曲を保存しましょう。
保存は「ファイル」から「Save As」を選んで適当な名前を付けて保存します。
出来上がったファイル名は「◯◯.mscz」です。
では、次はmusescore.comにアップロードします。
musescore.comにアカウントを作成する
曲をmusescore.comにアップロードするには、まず、アカウントを作ります。
下記、musescore.comに入ります。
アカウント作成はログインをクリックします。
下のアカウント作成をクリックしてアカウントを作ります。
そして、アカウントが出来上がれば、ログインしましょう。
musescore.comに曲をアップロードする
ログインすれば、右上にあなたのユーザーネームが表示されます。
では、いよいよ、曲をアップロードしましょう。
上のアップロードをクリックします。
そして、先程作った曲をそのまま、アップロード画面にドラッグドロップします。
*ここで注意が必要です。
アップするファイル名は日本語にすると読み込んでくれません。
なので、英語か数字にします。
そうすると、ファイルを読み込みます。
そこで、右の「公衆」という文字がありますが、クリックして「公衆Unlisted」に変えておけば、公開しない・・つまり、あなただけのファイルとして設定出来ます。
この処理画面で100%になれば、ファイルのアップロードが完了です。
次はiPadにアップロードしたファイルを読み込ませましょう。
*スコアの詳細は記入しなくてもアップロード出来ます。
iPadのmusescoreを起動させる
ここからはiPad(ios)の操作です。
アップルストアからmusescoreをダウンロードしてmusescoreアイコンをクリックして立ち上げます。
iPadにブラウズさせる
musescoreのブラウズをクリックします。
そうすると、先程アップロードしたファイルが表示されます。
ブラウズにファイルが表示されていない場合は、musescoreの検索であなたのアカウント名を入れて検索します。
これで、iPadに曲が移行しました。
次は、オフラインで練習出来るようにiPadに保存しましょう。
曲リストの右上のボタンを押します。
Songbookに保存
曲リストの右上のボタンをタップすると設定画面が表示されるので「Songbookに保存」を選びます。
これで、ソングブックに保存出来ました。
ソングブックに保存すると、オフラインで使えるようになったということです。
では、タップして楽譜をみてみましょう。
このように楽譜表示されます。
①プレイボタンを押すと、曲の流れに沿ってガイドが移動します。
曲の最初に戻すには、②巻き戻しボタンをタップします。
そして、右上のボタン④を押すとメトロノームと移調の設定が可能になります。
メトロノームと移調の設定
メトロノームの音量、テンポ機能、そして、キーの切り替えが可能です。
ただし、無料版はメトロノーム機能は使えません。
画面を戻すには、左上の「<」をタップします。
ループ機能
ループ機能は、練習したい小節範囲を設定して繰り返し練習することが出来ます。
ループをタップすると、ガイド位置の小節がブルー表示します。
そのブルー表示をプレスして右に伸ばして目的の小節までもってゆけば、ループ幅を設定することが出来ます。
上記画像は1小節から4小節までを繰り返して練習する設定です。
では、次に下メニューの③「練習」をタップします。
「練習」も下のメニューからメトロノームやテンポ、移調などの設定が出来ます。
練習は譜面が大きく、曲とともに右にスクロールしてゆくので、音符の見落としをすることなく、しっかりと練習出来ます。
まとめ
いかがでしょう、iPad版(ios)のmusescoreはうまく出来ていると思いませんか。
何よりも、ネット環境を必要としないのがいいですね。
ただ、無料版はメトロノームが使えないのです。
ここが、うまく出来ているということでしょうか?
でも、今、キャンペーン価格なので、年間3000円でPro版に変更出来るので、チャンスと言えばチャンスですね。
それから、musescoreは単なる譜面作成ソフトでは無いということです。
それは、曲を作ってmusescore.comにアップすれば、会員に聴いてもらうことが出来ということです。
もちろん、知らない人の楽曲をアップロード出来るので、いろんな曲を聴いて勉強することが出来ます。
さらに、コメントを入れたり、コメントを読んだり出来るので、musescoreはコミュニケーションソフトでもあるんですね。
私の場合は、musescoreは楽器の練習目的ですが・・・
どんな楽器でも、スコアに表示出来れば、musescoreで練習出来るということです。
ちなみに、私はクロマチックハーモニカの各キーのスケール練習やスタンダードジャズのアドリブを練習しています。
例えば、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ(ツーファイブ)のカッコいいフレーズを作ったり・・・
名演奏のアドリブをコピーして楽譜にして、気に入ったフレーズを頂いたり・・・
いろんなこと・・・やっています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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