今回は、自宅の階段に手すりを取り付けるノウハウ記事です。
この家を建てたときは、階段に手すりなど必要無いと思っていましたが、やはり、安全を考えると手すりは必要ですね。
というのは、1階のリビングで毎晩、お酒を飲んでいますが、深酒になった時です。
もう寝ようと2階へ上るときにバランスを崩して階段から転落しそうになったことが!・・・
一度ではありません・・・
そこで、もし、足を踏み外して1階まで転落したことを考えると、手すりは絶対に必要だと思ったのです。
階段手すりをプロに依頼した場合、いくらぐらい掛かるの?
まず、階段手すりをプロに依頼した場合、いくらぐらい掛かるのか?
調べてみました。
自宅の階段はは曲がりくねった13段なので、階段の外周に手すりをつけるとすると、手すり棒は7メートルは必要です。
それでゆくと、約12万円ぐらいは掛かってしまいます。
一直線の階段だったら、棒と棒を支えるブラケット、そして、エンドブラケットだけなので、お安く出来ますが、曲がりながら上る階段の場合は自在(フレキシブル)ジョイントという金具が必要になってきます。
さらに、プロに頼むとなると技術料金(出張費込み)が50000円ぐらいは掛かってしまうので、10万円以上になるということですね。
もちろん、私はDIY派なので、自分で取り付けることを考えてネットで取り付けに要するノウハウ情報を調べました。
階段手すりをDIYするといくら掛かるの?
私が取り付けた材料の合計金額は23560円でした。
作業時間は、1日で完成させるのではなく、2日間使って5〜6時間ぐらいです。
金具などは、Amazonや楽天市場などで注文、さらに、ホームセンターで棒を買ったりしましたが、23560円で出来上がるということは、かなりの低出費だと思います。
もちろん、手すりの切れ目を無くして、2階までの階段部分だけではなく2階の廊下まで延長しました。
でないと、階段を降りる場所だけの手すりは結構危険だからです。
階段に通じる廊下から手すりがあれば安心して階段を降りることが出来るということですね。
さすが、作業を終えたときは得した気分でいっぱいでしたね。
では、私が階段手すりを取り付けた手順を紹介しますね。
階段手すりの作業手順
階段手すりを作成する手順は下記です。
- マスキングテープで設置場所に印を入れる
- 間柱を見つける
- ブラケット・自在ジョイントを打ち込む場所を決める
- 丸棒を切断する。
- 設置位置にビス留めする。
*ブラケット;手すりの丸棒を支える金具(部材)です。
*自在ジョイント;フレキシブルジョイントとも言いますが、階段の角度や向きに沿って丸棒の角度・向きを合わせるための接合金具のことです。
マスキングテープで設置場所に印を入れる
階段手すりを取り付ける標準は床から75〜80cmです。
そして、ブラケットの間隔は90cm以内にします。
上の画像のように床から75〜80cmの位置を決めて、マスキングテープ(紙テープ)を使って階段の登り口から2階まで貼って行きます。
間柱を探す
間柱とは壁の中に450〜455mmの等間隔で設置されている縦板のことを言います。
まず、この間柱を探し出します。
そして、ブラケットとブラケットの間隔は90cm以内にします。
これは、間柱が450(455)☓2なので、間柱にブラケットを打ってゆけばいいということです。
それから、先ほど述べたように、床から手すりまでの高さは、標準で75〜80cmです。
この寸法は身長に関係するので、自分に合った高さにしていただければと思います。
間柱を探すには下地探しを使う
間柱の探し方は下地探しというツールを使います。
使い方は下地探しを壁に押し付けて下地探しの先端にある針が間柱に当たると、それ以上、押し込めなくなるので、ここに間柱があることがわかります。
下地探しの針が根元まで深く差し込んでしまう場合は間柱に当たっていないので、ビスを打つことはできません。
間柱部分を探し出したら、「ここが間柱ですよ」と、マスキングテープに印を入れておきます。
この印は、ブラケットを設置する部分だと言うことです。
ただし、マスキングテープで印をした位置に丸棒がきます。
よって、その丸棒を受けるブラケットの設置場所は、マスキングテープに印を入れた下方面になります。
ブラケット・自在ジョイントを打ち込む場所を決める
階段の丸棒はブラケットにネジ止めして間柱にビスで固定します。
ビス止め箇所は丸棒2箇所、壁側に3箇所です。
マスキングテープで印をした上に丸棒がくる位置なので、この丸棒位置を考えてブラケットを止めて行きます。
まず、階段の登り口からプラケットをネジ止めします。
最初の①ブラケット(エンドブラケット)は1箇所止め(仮止め)にしておいて、②次のブラケットも仮止めします。
そして、丸棒をブラケットに置きます。
丸棒を切断する。
次は、丸棒の切断箇所を決めます。
まず、仮止めした丸棒をブラケットに置いて、接合位置(ブラケット・自在ジョイントの設置位置)を決めます。
そして、丸棒の切断箇所に印を付けて切断します。
ここで注意が必要なのは、エンドブラケットや自在ジョイントに差し込む部分を考慮して丸棒の切断位置を決めることです。
これは、丸棒を下から受けるブラケットと差し込むブラケット(ジョイント)の2つのタイプがあるからです。
エンドブラケット(丸棒の最初・最後部分)は丸棒を差し込むタイプなので、丸棒がブラケットに1.5cm入り込みます。
自在ジョイントも差し込むタイプなので、切断寸法を間違わないようにしましょう。
設置位置にビス止めをする。
いよいよ、切断した丸棒をブラケットに装着してねじ止めを開始します。
スタートブラケットは丸棒に2箇所、壁側に4箇所のビスを打ちます。
ジョイントパーツを接合する
曲がりくねった階段は手すりの位置が変化します。
そこで、自在ジョイントを使用しますが、自在ジョイントは、いろんなタイプがあります。
私が使ったのはコーナーに使うタイプと、上下のみ自在になるタイプです。
これも、パーツに差し込むタイプですが、丸棒をジョイントするだけなので、ブラケットが必要です。
自在ブラケットの差し込み口からブラケットまでの距離は10cm以内にします。
手すりは登りよりも降りる時の安全性を考えて設置する
階段手すりは階段部分だけに取り付けるのは危険です。
特に降りの安全性を優先して手すりを取り付けます。
よって、階段で2階へ上がった地点から更に廊下にも手すりを延長しました。
このように廊下まで手すりがあると安心しますね。
手すり部材表
私が使用した手すりの部材表です。
手すり部材 |
数量 |
価格 |
丸棒(直径35mm)3m |
1本 |
1870円 |
丸棒(直径35mm)4m |
1本 |
2200円 |
ブラケット(65mm・半受) |
12個 |
609円☓12=7308円 |
フレキシブルジョイント |
2個 |
1304円☓2=2608円 |
フレキシブルジョイント(コーナー) |
3個 |
2526円☓3=7578円 |
エンドブラケット |
2個 |
998円☓2=1996円 |
合計:23560円
丸棒のサイズは一般的な35mmを選びました。
そして、ブラケットですが、壁からの距離が65mm、これも一般的なものを購入しました。
下地探し:800円〜
マスキングテープ:100均で買えます。
この表で分かるように丸棒は安く手に入りますが、ジョイント部材は高いですね。
特にコーナーに使用する自在ジョイントは1個2526円もします。
と言っても、2万円代で手すりを付けることが出来たということはお安くできたと思っています。
まとめ
今回は階段に手すりを自分でつけるというノウハウを紹介しました。
もちろん、やってみることをお勧めしますが、あくまで、自己責任でお願いしますね。
丸棒は4メートルと3メートルのものを買いましたが、4mの棒は自家用車に乗りません。
そこで、ホームセンターだったら、1カット費用が50円ぐらいでやってくれます。
おおよその寸法を調べてきてカットしてもらえばいいと思います。
私の場合は、購入した日は日曜日の夕方だったので、ホームセンターのカット作業は終了していました。
もちろん、こういうことがあるかも知れないので、ノコギリと定規を持参していたので、ホームセンターの駐車場で丸棒をカットしましたが、ほんの3分ぐらいノコを引くだけで簡単にカットできました。
それから、ブラケットやジョイントを設置する階段のコーナー部分がちょっと大変かも知れませんね。
というのは、丸棒のカット位置を決めますが、「これぐらいかな?」というアバウトな寸法の測り方で行いました。
でも、実際にやってみると、失敗しないですね。
もし、壁の穴あけ場所を間違えたとしても、後で白ボンドで埋めてしまえばごまかせますね。
このように、やってみると出来るものです。
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