辛坊治郎さんと言えば、ラジオパーソナリティーなので、ご存知の方は多くいらっしゃると思います。
その、辛坊さんが2021年4月9日、大阪淡輪(たんのわ)ヨットハーバーを出港し、アメリカ・サンディエゴまでヨットで太平洋単独無寄港横断に挑戦し、さらに、日本へ戻るという往復の旅を成功させました。
その航海の様子はYou Tubeにアップされていたので、興味本位で見てみると、凄くリアルで感じるものがあったので、このブログで紹介することを決めました。
それは、自然の厳しさや素晴らしさを実感出来ることと、人間って本当にちっぽけなものですが、生きるか死ぬか、切羽詰まった状況になると成長するんですね。
私は、これを、忘れてしまっていたので、再リセットを兼ねて記事にしました。
辛坊さんのYou Tube
まずは、辛坊さんのYou Tubeをご覧ください。
You Tubeの最初、辛坊さんが航海するヨットを紹介しています。
そして、往路1日目から69日目までの動画を順にご覧ください。
さすが、素晴らしいヨットですね。
ヨット名は「KaorinV」と言って、39フィート(全長12.22メートル)もあります。
さらに、航海用レーダー、AIS(船舶自動識別装置)、GPSなど、安全に航海出来るように優れた機器を搭載しています。
このヨットだったら、太平洋の横断は安心して航海出来ると思いました。
そもそも、ヨットは風で走るもですよね。
でも、エンジンが付いているし、霧が発生してもレーダーがあるし・・・
GPSで目的地を設定すれば、その方向に進んでくれます。
また、風向に対して一定の角度を維持する「ウインドベーン」という装置
があるし・・・
オートパイロットという自動操舵装置も導入されています。
素人の私からみれば、よほどのことが無い限り大丈夫だと思っていました。
ところが、そうではなかったということですね。
辛坊さんのYou Tube
You Tubeでの辛坊さんは、ヨットのセイルなど、ヨット用語を使っての説明がほとんどです。
なので、ヨットに興味のない人は、分からないと思います。
そこで、概ね、ヨットのどこのことを言っているのかを画像に記載しました。
でも、私は素人なので、まったく分からないのです。
と言っても、辛坊さんはヨットのパーツの対策ばかり説明しているのです。
これは、自分が生きる道として、パーツの対策に集中することが安全に目的に向かうことだと信じているのでしょう。
また、それ以外は考えたくないということだと思います。
でも、ひしひしと、死に直面したくないという真剣さが伝わってくるんですね。
ここが、感動に値するところです。
そう言えば、辛坊さんは2013年6月に太平洋無寄港横断に挑戦しているのです。
でも、出航からわずか5日目に日本から1200Km離れた太平洋上でクジラと衝突してヨットは沈没して、11時間も漂流して救助された経験をしています。
そのことがあるから、とにかく安全第一ということで挑戦したということですね。
ヨットの航路マップ
辛坊さんは、このような経路で太平洋を往復しています。
日本を離れる時は黒潮に乗ることですが、随分、大変だったようです。
なかなか、日本から離れなくて・・・
そして、帰国後のインタビューでは、日本から離れなくてというよりも、ギブアップしようか?
と考えていたとのことです。
これは、ジョークだと思いますが・・
辛坊さんがヨット太平洋往復で感じたことは
航海を得て日本に無事着港した辛坊さんがインタビューに答えたことは下記です。
- ヨットは、12トンもある、このヨットだから横断することが出来た。
- 人間、いつかは死ぬが、毎日、死を経験することが出来た。
- 大波と強風の時、自分が生死をさまよっていると感じ、死んだ友人のことばかり考えていた。
- 大波のローリングで米を炊くことが出来ないので、ほとんど、カロリーメイトが主食だった。
- トビウオがヨットのデッキにたくさん打ち上げて日干しになっていた。
- 航海を終えて食べたいものはコンビニのスイーツです。
- 今後は、自分のしたいことよりも、何か人のためになることをしたい。
まとめ
今回は、「辛坊治郎のヨットで太平洋往復は感動させてくれる」というテーマで進めてきました。
辛坊さんは65歳で挑戦されましたが、45年に渡ってヨット経験があるそうです。
それでいて、太平洋に出るということは、とてつもない大変なことだと感じさせてくれました。
- 自分ひとりしかいないので誰も助けてくれない
- 自然の怖さにどう対処するか・・
ですね・・・
これは、こういう状況にならないと分からないことなんです。
それで、私が感じたことは、辛坊さんはアメリカへ向かう往路は凄く緊張していたのに、日本に戻る復路は比較的リラックスした状態だったように思います。
それは、往路の服装と復路の服装が違う点ですね。
寒さが関係していると思いますが、往路は常に救命具を装着していましたが、復路はTシャツ一枚・・・
これは、往路で経験したことを学習して成長した・・・つまり、余裕が出てきた証拠だと思います。
往路は黒潮に乗ること、復路は貿易風に乗ることですね。
いや〜、感動しました。
風のことは風に問え―太平洋往復横断記 (ニッポン放送BOOKS)
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