今回は耳コピのやり方を紹介します。
というと・・・
なんなの?「耳コピ」って?
という質問が返ってくるような気がしますね。
耳コピとは、実際に演奏されている曲の音を聞き取って覚えることです。
つまり、カッコいいアドリブフレーズがあるとすると、それをコピーして、真似ることを耳コピと言います。
真似る・・・
どうして?
それは、曲をコピーする・・・つまり、楽器をうまく演奏するには欠かせない練習法だからです。
特に、ジャズを演奏するにはアドリブは欠かせないですよね。
そのアドリブが出来るようになるには何をすれば良いのか?
例えば、曲に含まれているスケール(音階)やコードトーンに応じたフレーズを演奏します。
でも、スケールやコードトーンを覚えたとしても、かっこいいアドリブは出来ないのです。
音符の羅列を演奏しても、ダサいアドリブで終わってしまうことが多いということです。
アドリブは物語りのように、フレーズが構成されているから、聴く側の人の心に響かせるのです。
何でもそうですが、まずは、素晴らしい演奏をしている達人のフレーズをパクることから入ります。
そして、自分のものにして、自分の味を付け加えたり変えたりして演奏技術を上げるということです。
私が好きな、マイケル・ブレッカーやエリック・マリエンサル、ディビット・サンボーンなどは、先人のコルトレーンやチャーリー・パーカーをコピーすることから始まっているんですね。
そこで、今回のテーマである。耳コピのやり方を紹介します。
でも・・・
音楽?・・・ジャズ?・・・アドリブ?・・
耳コピ?
そんなの興味ないわ!
という方には不要な情報になると思いますが、音楽を聴いて感動したり、心に元気を与えてくれたりするのは、曲というよりもそれを演奏している音楽家の才能だと思います。
その才能は、絶え間ない練習から得られるものだと思うのですね。
その第一歩は耳コピから始まるのです。
そして、これから、音楽を目指す・・・ジャズマンになりたい人にとって、有益な情報になると思います。
ハヤえもんアプリを使う
耳コピをするには、曲のフレーズを実際に楽器で真似ることです。
と言っても、早いフレーズを真似るには結構たいへんですね。
そこで、曲を遅くして楽器で音を探します。
例えば、♪=120の曲だったら、♪=60にすれば、口でフレーズを覚えることも出来ますし、楽器で音を探し当てることが簡単です。
ということで、「ハヤえもん」(聞々ハヤえもん)という無料アプリを使います。
この「ハヤえもん」は再生速度をパーセント(%)で変えることが出来ます。
もちろん、音程は変わりません。
そして、豊富なエフェクトが用意されています。
例えばベース音をコピーするとき、低音域を強調させることが出来ます。
つまり、ベース音だけを取り出して耳コピが出来るということです。
さらに、キーを変えることも出来ますね。
また、マーカー追加機能があります。
マーカー追加とは、曲をある範囲だけ何度も繰り返して再生させる機能です。
例えば、A地点からB地点までを1クリックで繰り返したり、一旦止めて再生させたり出来るので、耳にタコが出来るまで、演奏を繰り返してくれます。
その他、ハヤえもんは多くの機能がありますが、まずは、今回紹介する機能を覚えるだけでカッコいいフレーズをマスターすることが出来るということです。
では、深堀りしてゆきますね。
ハヤえもんアプリをダウンロードする。
ハヤえもんは下記から無料ダウンロードします。
ダウンロードが終わると、ハヤえもんを立ち上げます。
次は耳コピする曲を①にドラッグします。
そうすると、ドラッグした曲が ② 表示されます。
そして、③の曲の再生速度をスライダー及び数字入力で遅らせて再生ボタンを押せば曲が流れます。(例:100% → 50%)
この、音を耳コピすれば良いということですが・・・
この耳コピ作業は、何度も繰り返して音を探さなければコピー出来ません。
そこで、マーカー機能を使います。
ハヤえもんのマーカー機能
マーカー機能は、繰り返す箇所を指定して何度も再生させる機能です。
上記画像で説明すると、まず、
④ コピーする箇所で曲を止めます
↓
⑤ 上のメニューから「マーカー追加」ボタンをクリックします。
そうすると、曲の進行ラインにマーカー(縦線)されます。
↓
そして、再生の終了地点で停止してさらに「マーカー追加」ボタンを押します。
そうすると、繰り返しの範囲がブルーになり、この部分を繰り返す表示になります。
あとは、プレイ(一時ストップ)「 || 」ボタンをクリックして再生・停止を操作します。
戻すには「|←」、終了地点は「→|」で操作します。
まとめ
今回はハヤえもんという無料アプリを使って耳コピをする手順を紹介しました。
楽器を自分のものにするには、まずは、自分のスタイルを決める材料である、先任のフレーズをコピーすることから始めます。
そして、自分のものになる・・・つまり、自然にコピーしたフレーズが出てくるレベルに達したら、次はそのフレーズのバリエーションを多く作って行きます。
これは、変化型のフレーズですね。
この段階に達すると、口でフレーズを言えるようになっています。
もちろん、コピーフレーズは1個や2個ではなく、多く習得することが必要です。
例えば、ブルースではこのフレーズとか・・・
スタンダードなどのツーファイブはこれ・・・
また、エンディングのお決まりフレーズなどですね。
このように、まずは、コピーすることから練習するということですね。
ということですが、次回はもっと具体的に、耳コピしたフレーズを採譜する手順を紹介します。
耳コピしたフレーズを頭で覚えるのもアリですが、採譜・・・つまり、譜面に書き出して覚える方法の方が確実なので、その方法を紹介しようと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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