星みるみち

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やる気を起こすメカニズム

やる気満々な女性

私たちは、やる気があるとき・・・

そして、まったくやる気が起こらないとき・・・

ありますよね。

これって、どういうメカニズムで働いているのか?

 

出来れば、やる気を起こさせる方法を知りたいと思いませんか?

そこで、ちょっと、調べてみることにしました。

 

というのは、やる気が起こって行動しているときは、新たな発見があったり、計画通りにスムーズに事が運んでいくんですね。

また、達成すると快感になり、次の目標に挑戦する意欲が高まります。

 

この目標達成の喜びを一度味わうと癖になるというか・・・

何でもうまくゆくという考えが広がってゆきますね・・・

 

ということで、今回の記事は「やる気を起こすメカニズム」というテーマで進めてゆきたいと思います。

やる気スイッチを入れる方法と特徴

やる気スイッチ

やる気を起こすメカニズムですが、どうやら、私たちの体には、やる気スイッチが備わっているようです。

 

そこで、やる気スイッチを入れる方法ってどうすれば良いのか?

また、どういう特徴があるのか?

 

気になりますよね。

では、やる気スイッチはどこにあるの?・・から進めてゆきますね。

脳の側坐核に、やる気スイッチが存在する

やる気スイッチがある場所



やる気スイッチは脳の側坐核(そくざかく)というところにあります。

この側坐核は刺激されると意欲を湧かせる神経伝達物質のドーパミンを放出するという仕組みなんです。

 

ということは、ここに、やる気を起こさせるスイッチがあってON

にすれば良いということですね。

 

そこで、どうやって、やる気スイッチをONにするのか?

それは、「とにかく行動する」ということです。

 

私たちは、ものごとをやる前に、面倒くさくて、やる気が起こらず行動しないことがあります。

 

そんな時、何も考えないで、とにかくやってみることですね。

そうすると、不思議なことに、やる気が出てくるんです。

 

これは、行動をすると、やる気が出るというメカニズムが組み込まれているからです。

こんな経験したことありませんか?

 

学校の行事で運動会の前日に生徒全員、草むしりを命じられた・・・

皆はそんな面倒くさいことはしたくない。

と言いながら、草むしりを始めています。

 

私も草をむしっている格好だけで、さぼってやろうと思っていたのですが、実際に草をむしる作業に入ると、何か、やる気が起こってずっと草むしりをしていた・・・

という経験です。

 

これなんですね。

私たちの脳は、何か始めると、夢中になったりする・・・つまり、やる気を起こさせる仕組みが組み込まれているということです。

 

このメカニズムを知っておけば、やる気の無い、だらだらした日々を有効に過ごせることが出来ますね。

扁桃体は不安や恐怖で活性化する

脳の記憶や感情を司る主な器官図

やる気を司る側坐核を説明しましたが、その側坐核と関係している扁桃体、そして、海馬が存在します。

 

これらは、ドーパミン神経系を通じて伝達していますが、扁桃体は感情を受け持つ組織で特に不快や恐怖という感情に関わっている器官だと言われています。

 

私たち、不安があるから打開策を考えたり、恐怖を感じるから遭遇しないようにするのです。

 

では、快感はどこ?

それは、先程、述べた、やる気スイッチの側坐核にあります。

 

やる気と快感は密接な関係があるからこそ、やる気を起こさせるという仕組みなのですね。

つまり、快感を味わったから、ますます、やる気が出るということです。

快感とやる気との関係

ゴールを目指して登山をする男性

快感だから、やる気が出た!

こういうことって経験していますよね。

 

例えば、しんどい思いをして山に登った・・・

そして、山の頂上に着いて、下界を見下ろすと、涙が出るほどの達成感を得た・・・

 

こんなに感動するのであれば、また、次の山に挑戦しよう。

こういうことを感じるのは、達成感・・・つまり、快感を得たから、やる気が出たということです。

 

そして、もう一つ・・・

何気なく、ファッションビルに入って服を見ていると店員さんが商品を選んで「これ、凄く似合いますよ」

「きっと、女性に好感を与えますね」

と言われると、つい買ってしまう・・・

 

これも、お店の人からの褒められたという快感を得られたことでやる気になって買うという行動を起こしたということです。

 

もちろん、お店の人は商売用語を使っているだけなので、本当はどうか分からない・・・

 

でも、快感が行動を起こすのですね。

では、どういうメカニズムで快感がやる気を起こすのか?

 

これには線条体という神経核が関係しているのです。

線条体が行動と快感を結びつける

線条体の働きを黒板で説明する女性

線条体という神経核は、やる気スイッチの側坐核の近くにあります。

そして、側坐核からのドーパミンが線条体の受容体に入りこむことによって、行動する → 快感を得るという経路を辿ります。

 

これも、例えていうと・・・

サッカーの練習だったら、ある練習を続けると、試合で活躍出来る・・・

 

そう思って練習する・・・

そうすると、本当にサッカーの技術が向上して活躍できた!

 

これは、行動を起こすことによって、得られたということですが、側坐核からの快感系のドーパミンが線条体と結びつくことによって行動を強化した結果なのです。

海馬は記憶や学習能力に関わっている器官

海馬ショック

扁桃体、側坐核、線条体を紹介しましたが、次は海馬のことを少し述べておきますね。

海馬は記憶や学習したことなどの能力に関わっている器官です。

 

つまり、視覚や聴覚、嗅覚、触覚などは海馬で一時保存して、その後、大脳皮質に保存されて記憶するということです。

 

つまり、海馬が無ければ、新しい情報は保存されないので、記憶できないということです。

海馬がしっかりと働いてくれるから、やる気を出したり快感を得たり出来るのです。

ただ、海馬はデリケートな器官なので、過剰なストレスなどでダメージを受けやすいのです。

 

このダメージが酷くなると、うつ病に発展したりするそうです。

また、海馬と扁桃体は隣接しているので、何かと扁桃体での不安要素の刺激が増幅させたりして扁桃体にフィードバックさせるので、不安を伴う障害に陥ることがあるそうです。

目標を小刻みにすると達成率が高くなる

小刻みな目標設定

目標は大きい方が良いとよく言われていますが、その大きな目標ですが達成できるのか?

途中でリタイヤした・・・

このように目標未達というのは残念ですよね。

 

そこで、目標は小刻みにします。

小刻みというのは、「無理しないで今日はここまでやろう」と決めることです。

そして、次の日に、また、小刻みに目標設定して行動します。

 

こう言うと、あなたは、いずれ達成するというやり方なんだね。・・・

ということを考えていますよね。

 

実は違います。

私たちの脳は、蓄積したものを整理しなければ次に活かせないという性質があるのです。

 

つまり、今日、8時間ですべて頭に記憶しようとしても、残念ながらダメなんですね。

頭に詰め込まれるには許容範囲があって、それ意外は薄れてゆくのです。

 

つまり、脳は今日詰め込んだ情報を整理させなきゃ進めないということです。

それは、自動車教習所へ通うと、小刻みの学習スケジュールが組まれていて、日にちをかけて学習してゆきます。

 

これも、脳の仕組みを考えて学んだことは脳が整理するまで待つということです。

つまり、時間を与えて脳が整理を終えると、次の日に積み上げて学習します。

 

この方法をやれば、効果的に習得することが出来るということです。

なので、目標は小刻みに進めてゆくことをおすすめします。

まとめ

今回は、やる気のメカニズムを紹介しましたが、脳の仕組みを知るだけで、随分、人生は変わってゆくと思いますが、いかがでしょう?

 

なんでも、そうですが、仕組みを知って効果的に進めてゆくと決定力が高くなるということです。

誰だって、幸せな人生を送りたいと思っています。

 

それには、効率の良い方法を知ることが大切なんですね。

今回は快楽を司るドーパミンというホルモンですが、これを最大限活用することですが、目標に向けて苦労をすればするほど、達成した時に分泌されるドーパミンの量は増えるそうです。

つまり、苦労して目標を達成すると、その苦労に値する喜びになるということです。

 

ところが、行動を起こさないとドーパミンの分泌は少なくなります。

ということは、何も起こらないということですね。

 

それは、目標無しで生きて行くということですが、あまりにも悲しい人生だと思います。

なので、何か一つ目標を立てて達成したら、次の目標に向かって行動することです。

 

もちろん、大きな目標ではなく、小さくて、小刻みに切ってここまで、やってみようという目標を立てます。

 

これを、ジョギングでいうと、あの電信柱まで走ろうと目標を立てることです。

これによって、脳はあなたの達成のパターンを覚えてゆくので、より効果的な行動と快感を得ることが出来るのです。

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参考にさせていただいたのは下記です。

海馬 脳は疲れない (新潮文庫) (日本語) 文庫 

池谷裕二(著)、糸井重里


海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

 

「すぐにやる脳」に変わる37の習慣』の著書がある脳科学者の篠原菊紀さん


「すぐにやる脳」に変わる37の習慣

 

日本整理学会

http://physiology.jp/science-topic/23146/

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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