前回は、ストレスを根本的に解消するには散歩がいいとおすすめしました。
これは、ストレスや悩みを抱え込まない体質にするというノウハウです。
そして、今回は、もう、既にストレスを抱え込んで、悩んでいる状態から脱出する悩みを解決する方法を述べてゆきたいと思います。
今回の記事も、前回紹介した、精神科医・作家の樺沢 紫苑 氏の著書の内容と私が調べたことを付け加えました。
悩みってなんなの?
悩みとは、ネガティブな考えがスパイラルのように長く続くことを言います。
つまり、心配ごとなどが考えの領域を支配していて、そこから抜け出せない状態です。
その結果、その悩みをずっと抱え込んでしまい、病気になったり、酷くなると自ら命を絶ったりします。
こういう結果になることは非常に残念です。
もちろん、悩みが大きいほど、病気や自殺を引き起こす障害・・・つまり、睡眠障害や摂取障害を引き起こして自分を死に追いやるということになります。
そこで、悩みを軽減するにはどうすればよいのか?
To-Doリストとネガティブ・ダストビンが悩みを解消させる
悩みは何もしないで自分の殻に閉じこもっていると悩みは長く続きます。
そして、先ほど述べたように、睡眠障害や摂取障害を引き起こす結果になります。
つまり、酷い場合は死に追いやるということですね。
そこで、悩みを解消させるには、いろんな方法がありますが、特におすすめするのが、To-Doリストとネガティブ・ダストビンの2つです。
人にはそれぞれ、悩みの状態が違います。
でも、悩んでいる状態から解決する案を見つけたり、対処法を考えることが重要になってきます。
そして、見つけた解決案や対処案を実行することで悩みから脱出できるのです。
これを例えると、暗い夜の森にひとりで迷い込んだことを想像してみてください。
道を歩いていても、前は何も見えない状態なので不安ですよね。
今歩いている道を歩けば、街の灯りが見えて目的地に辿り着くことができるのか?
それとも、この先は崖があって行き止まりなのか?
でも、夜が明けてくると、遠くまで見えてくるので、目的地を発見することができるのです。
そうすると、あそこまで歩いて行けばいいだけなんだと安心しますよね。
これと同じように、悩みを解決するには
を見つけだします。
そこで、To-Doリストを作ります。
To-Doリストを作る
To-Doリストを作って、悩みの根源を整理します。
To-Doリストとは、ノートの中心に線を引いて、左側に悩んでいることを書きます。
そして、右側にその悩みを解決する案を書いてゆきます。
例えば、職場での上司とうまくゆかない・・・
こういう悩みだったら・・・
職場の上司との人間関係で悩んでいる
上司はいつも、私のことを馬鹿だと怒鳴る
私は、ふつうに仕事をしているだけなのに怒鳴られる意味が分からない。
特に、私が、営業から帰って上司に今日の結果を報告すると、お前の言っていることが分からないと怒鳴る
こういう上司とのギクシャクした問題で悩んでいるとすると、To-Doリストの右側に怒鳴られることを解決する案を考えます。
それには、本を読んだり、ネットで検索して同じ悩みをもっている人のブログやヤフー知恵袋などで、ヒントを得ることができますね。
例えば・・・
特に、私が、営業から帰って上司に今日の結果を報告すると、お前の言っていることが分からないと怒鳴る
ここが最大のポイントだとしたら、上司への結果報告の仕方に問題があると気がつくと思います。
あ、そうか・・・、上司がいちばん知りたいのは、今日の結果なんだ
ということは、まず、最初に結論を言えばいい
このように、単刀直入に上司に知らせることが大切だと気づきますよね。
そこで、改善案として、上司に・・
今日は、〇〇という得意先で△△の契約が取れました。
10ケースですが、外まわし戦略を考えて、10+1で13万円という値段を示して、1個あたり、11818円というお得感を強調して契約しました。
このように、上司への報告を変えることによって、上司は怒鳴ることも無くなるということです。
このTo-Doリストですが、マインドマップを使えば簡単にできます。
マインドマップの使い方記事「マインドマップの活用とアプリ(Xmind)の使い方をご覧ください。
ネガティブ・ダストビン
ネガティブ・ダストビンは、スペインのオートノマ大学の研究論文によるものです。
これは、悩みごとを紙に書いて、その紙を破いてゴミ箱に捨てるだけです。
そんなことで、悩みが解消できるのか?
疑問に思う人は多いと思います。
でも、やってみたらどうですか?
紙に悩みごとを書くと言っても、ほんの2分〜3分ぐらいでできます。
そして、ビリビリと破いてゴミ箱にポイっと捨てる・・・
この行為は、思考の物理化と言って、頭の中の心配事や悩みを紙に書くことによって、脳は悩みが紙に移ったと錯覚するということです。
もちろん、その場で悩みが解消効果があるとは言えませんが、何度も破いて捨てていくうちに、気がスッと晴れてくるんですね。
これは、やってみなきゃ感じないと思います。
そして、いかに、私たち人間は、気分が支配する生き物なんだと認識させられますね。
私がよくやることは「〇〇のことは、もう考えない」「忘れ去ってしまおう」と紙に書いてゴミ箱に捨てます。
そうすると、「〇〇のことは、あの時、ゴミ箱に捨てたので、もう何もない」と意識づけをする(きっかけ作り)ことによって、悩みは軽減され、そのうち、本当に忘れてしまうのです。
ネガティブダスト・ビンの研究論文
2012年、スペインのオートノマ大学は、83人の学生に『自分の体の嫌なところを紙に書き出してください』と指示しました。
そして、その紙をビリビリに破り捨てるグループとそのままにするグループに分けた結果、紙を破り捨てたグループは、自分にポジティブな評価を下すようになり、ネガティブ思考のストレスにも強くなったという研究論文の結果です。
まとめ
悩みは、「大変だ」「苦しい」「辛い」など、ネガティブな感情に支配されます。
その結果、思考が止まってしまい・・自分は何に悩んでいるのか見えなくなるんですね。
そこで悩んでいることを紙に書くことで、自分を客観視することができます。
今回は、①To-Doリストを作ることと、②ネガティブ・ダストビンについて紹介しました。
To-Doリストは・・・
書きなぐる → 見える化する → 行動する(アウトプット)という解決方法です。
そして、To-Doリストで解決できない悩みはスルーしましょう。
スルーするには、ネガティブ・ダストビンですね。
紙に書いて、ビリッと破ってゴミ箱にポイっと捨てる・・・
これをやっているうちに、不思議なことに無駄な悩みは忘れ去って行きます。
無駄な悩みとは、悩んでも結果が出ない悩みのことを言います。
私たちは、悩みがあるから成長します。
でも、悩みが増幅して、自分に傷をつけることがあります。
なので、悩みを忘れることも必要なんですね。
今回は、2つの悩み解消方法を紹介しましたが・・・
あと・・・
悩む時間を決める
とにかく体を動かして悩みを忘れる時間を多くする
人に相談する
など、悩み解消方法があります。
これらの、ノウハウは機会があれば紹介したいと思っています。
精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
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